NFTの原点にして頂点!CryptoPunks(クリプトパンクス)とは?
NFTの原点にして頂点。2017年に誕生した10,000体のピクセルアートキャラクターは、デジタルアートの所有権という概念を世界に示し、その後のNFTブームすべての源流となりました。
- CryptoPunks(クリプトパンクス)とは?
- CryptoPunksの歴史・タイムライン
- 無料公開 — Ethereumに刻まれた10,000体
- ERC-721の誕生 — CryptoPunksが標準を生んだ
- NFTブームの幕開け — Punksが再発見される
- Sotheby’sで.7M — #7523がオークションへ
- 月間売上高1M — 史上最高の取引量
- Jay-Z・Snoop Dogg etc. — 著名人がPFPに採用
- @Punk4156事件 — IP権問題が表面化
- 史上最高額 #5822 — .7M(8,000 ETH)
- Yuga LabsがCryptoPunksとMeebitsを買収
- 2024年の新記録 — #7804が.4M、#3100が.9M
- Super Punk World炎上 — Yuga、Punksに不干渉を宣言
- Infinite Node Foundation(NODE)がIPを取得 — 約20億円で
- パンクのタイプ(種族)5種類
- IP権・商業利用権の変遷
- 高額売買ランキング TOP5(USD換算)
- 技術的背景 — ERC-721以前のNFT
- 著名人ホルダー・有名保有者
- CryptoPunksの買い方・購入方法
- よくある質問(FAQ)
- CryptoPunks用語集
CryptoPunks(クリプトパンクス)とは?
🎨 NFTの原点 — 2017年の革命
CryptoPunksは、2017年6月23日にカナダ人ソフトウェア開発者のMatt Hall(マット・ホール)とJohn Watkinson(ジョン・ワトキンソン)(共同名義:Larva Labs)がイーサリアム上で公開した、10,000体のユニークな24×24ピクセルのキャラクターNFTコレクションです。
当時ERC-721規格はまだ存在せず、CryptoPunksは独自のカスタムスマートコントラクトで実装されました。このプロジェクトがERC-721規格の直接的なインスピレーション源となり、後のBAYC、Azuki、Doodlesをはじめとするすべての現代PFP(プロフィール画像)NFTの雛型を作りました。
ミント時は完全無料でした。イーサリアムウォレットを持つ誰でも無償でクレームできましたが、最初の1週間でクレームしたのはわずか800〜1,000体程度。その後Mashableによる記事掲載をきっかけに全10,000体が即座に完売。現在は二次流通のみで、総取引額は30億ドル超に達しています。
CryptoPunksの歴史・タイムライン
無料公開 — Ethereumに刻まれた10,000体
Larva LabsがCryptoPunksをイーサリアム上で公開。ガス代(数十円程度)のみ負担すれば誰でも無料でクレーム可能だった。最初の数日は閑散としていたが、Mashableでの記事掲載後に爆発的な人気となり全10,000体が完売した。
ERC-721の誕生 — CryptoPunksが標準を生んだ
CryptoPunksのコード構造がWilliam Entriken、Dieter Shirley、Jacob EvansらによるERC-721規格(非代替性トークン標準)の主要インスピレーション源となった。2018年1月にEIP-721として提案、現代NFTの技術的基盤が確立された。
NFTブームの幕開け — Punksが再発見される
DeFiブームを経てNFT市場が急拡大。Beepleの$6,900万ドル作品(2021年3月)やNBAトップショット人気によってCryptoPunksが再注目される。フロア価格がわずか数ヶ月で10倍以上に急騰した。
Sotheby’sで.7M — #7523がオークションへ
Alien CryptoPunk #7523が4,700 ETH(約1,170万ドル)でSotheby’s「Natively Digital」オークションで落札。NFTがハイエンド美術オークションの主役となった瞬間。医療用マスクをした宇宙人というビジュアルがコロナ禍の時代を象徴した。
月間売上高1M — 史上最高の取引量
NFTバブル絶頂期。CryptoPunksの月間取引量が6億9,100万ドルという驚異的な数字を記録。個別売買でも数億円規模の取引が続出した。
Jay-Z・Snoop Dogg etc. — 著名人がPFPに採用
Jay-Zがアフロヘアの#6095をTwitterアイコンに。Snoop Dogg、Logan Paul、Steve Aoki、Serena Williamsなどが相次いで購入し、CryptoPunksがソーシャルメディアのステータスシンボルとなった。
@Punk4156事件 — IP権問題が表面化
著名なNFTインフルエンサー@Punk4156が、Larva LabsのIP権ポリシーへの不満を公言しApe Punk #4156(2,500 ETH=約1,000万ドル)を売却。保有者へのIP商業利用権付与を求める声が高まった。
史上最高額 #5822 — .7M(8,000 ETH)
Chain CEO Deepak ThaplijalがAlien Punk #5822を8,000 ETH(約2,370万ドル)で購入。Alien Punkの最高値にして、CryptoPunks史上最高額の取引。ETH建てでも2番目に高い取引として記録された。
Yuga LabsがCryptoPunksとMeebitsを買収
BAYC制作会社Yuga LabsがLarva LabsからCryptoPunksとMeebitsのIPを非公開金額で買収。買収直後に全Punk保有者への完全商業利用権を付与すると発表。コレクション価格が急騰した。
2024年の新記録 — #7804が.4M、#3100が.9M
NFT市場が低迷する中でも高額取引は続発。2024年3月に#7804が4,850 ETH(約1,641万ドル)で取引され年間最高値を更新。翌週には#3100が4,500 ETH(約1,594万ドル)で落札されNFT市場の関心を集めた。
Super Punk World炎上 — Yuga、Punksに不干渉を宣言
Yuga LabsがNina Chanel Abney(MoMA・Whitney展示歴)とのコラボ作「Super Punk World」500体を公開。コミュニティから「政治的に正しすぎる」と強烈な批判を受けオークションを中止。Yuga共同創設者Greg Solanoが「Yuga will no longer touch punks.」と宣言し完全分散保存に方針転換。
Infinite Node Foundation(NODE)がIPを取得 — 約20億円で
Yuga LabsがCryptoPunks IPを非営利団体Infinite Node Foundation(NODE)に約2,000万ドルで売却。RibbitキャピタルのMicky Malka・Becky KleinerらによるNODEは2,500万ドルの基金を持ち、カリフォルニア州パロアルトに恒久展示施設を設立予定。アドバイザリーボードにはLarva Labs創設者Matt Hall・John Watkinsonも参加。
パンクのタイプ(種族)5種類
CryptoPunksは5つの種族タイプに分類されます。人間(Male・Female)が大多数を占め、非人間の3タイプ(Zombie・Ape・Alien)は合計わずか121体(1.21%)しか存在しません。タイプはコレクション中で最も価格に直結する要素であり、Alien PunkはCryptoPunks界の「聖杯」と呼ばれています。
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IP権・商業利用権の変遷
CryptoPunksのIP権の扱いはプロジェクトの歴史の中で大きく変化しました。当初のLarva Labs時代は保有者にIP権は付与されず、それが後の論争と価格下落につながりました。2022年にYuga Labsが買収後、全保有者に完全なIP商業利用権を付与し、現在はBAYCと同等の自由度でPunkを使ったブランド・商品展開が可能になっています。
Larva Labs時代(〜2022年3月)
保有者は自分のPunk画像を個人的なアバターとして使用できましたが、商業利用権はLarva Labsが保持。ブランド化・グッズ販売・映像利用には許可が必要でした。この問題が@Punk4156事件などの火種となりました。
Yuga Labs時代(2022年3月〜2025年5月)
買収直後に全保有者へ完全商業利用権を付与。自分のPunkを使った商品・サービス・ブランドの立ち上げが自由に。BAYC同等の利用規約に統一されました。
NODE Foundation時代(2025年5月〜)
非営利財団がIPを取得後も保有者の商業利用権は引き続き維持。NODEは「美術館グレードの保存」を目指し、パロアルトの恒久展示施設やミュージアムパートナーシッププログラムを推進します。
高額売買ランキング TOP5(USD換算)
CryptoPunksは全NFT売買ランキングの上位を独占するコレクションです。Alienタイプが特に高額で、世界TOP10のNFT取引のうち多くをCryptoPunksが占めています。出典:Larva Labs公式サイト topsales、各オークションハウス記録。
技術的背景 — ERC-721以前のNFT
CryptoPunksはERC-721規格が存在する前に作られたという点で技術的に非常に特殊です。当時は現在のNFT標準は存在せず、Matt HallとJohn Watkinsonが独自のカスタムスマートコントラクトを設計しました。このコントラクトは現在もイーサリアムブロックチェーン上で不変のまま動作し続けており、真の「ブロックチェーン上の永遠」を実証しています。
カスタムコントラクト(Pre-ERC721)
ERC-20に近い構造で設計されたオリジナルコントラクト。ERC-721規格の直接的なインスピレーション源となった。コントラクト自体が変更不能であり、永続性を保証。
フルオンチェーン・ピクセルアート
各Punkの24×24ピクセル画像データはIPFSやサーバーではなく、イーサリアムブロックチェーン上に直接保存。サーバー障害・企業倒産に関わらず永続するデジタルアートの理想形。
V1とV2の違い
初期コントラクト(V1)にバグが発見され、修正版(V2)が現在の公式コレクション。V1 Punksは現在もLarva Labs公認外で流通しているが、公式とは認められていない。
アルゴリズム生成
87種類のアトリビュートと5種類のタイプを組み合わせてアルゴリズムで自動生成。制作者自身も「驚く結果になることがある」と語った。同じPunkは世界に1体しか存在しない。
著名人ホルダー・有名保有者
CryptoPunksはBAYCと並ぶ「ステータスシンボルNFT」として多くの著名人が保有しました。特に2021〜2022年のNFTブーム期には、TwitterのプロフィールをPunkに変更することが一種のブランディング手法となりました。
Jay-Z(ショーン・カーター)
ラッパー・ビジネスマン。アフロヘアの#6095をTwitterアイコンに採用。NFTへの関心を公言し、Punk保有者の中でも特に影響力のある一人。
Snoop Dogg
ラッパー。CryptoPunksに加えBAYCも複数保有し、NFT文化全体の普及に貢献。2022年のEminemとのコラボMVにもアバターが登場。
Deepak Thapliyal
Chain CEO。史上最高額の#5822($23.7M)を購入した人物。同時期にBAYC #232(1,080 ETH)も購入しており、NFT市場最大の個人投資家の一人。
Mark Cuban
NBA Dallas Mavericksオーナー・実業家。NFT・ブロックチェーン全般に積極的に投資。CryptoPunksをデジタルアートの将来性の証として保有。
Logan Paul
YouTuber・インフルエンサー。NFTブーム期に複数のPunkを購入。若い世代へのNFT普及に大きく貢献した一方、その後の市場下落で損失も受けた。
Steve Aoki
DJ・音楽プロデューサー。NFTと音楽の融合に積極的で、CryptoPunks保有者として知られる。自身もNFTアートを制作・販売している。
CryptoPunksの買い方・購入方法
MetaMaskなどウォレットを準備
イーサリアム対応ウォレット(MetaMask推奨)を用意。シードフレーズは絶対に第三者に教えないこと。ハードウェアウォレット(Ledger等)との併用を強く推奨。
ETHを調達する
フロア価格は市場によって変動。現状では数十万円〜の価格帯。国内取引所でETHを購入し、MetaMaskへ送金する。
公式サイトで購入
cryptopunks.appが公式マーケットプレイス。コントラクトアドレスを必ず確認。OpenSeaでも購入可能だが公式サイトが最も安全。
コミュニティに参加
公式Discord・TwitterのCryptoPunksコミュニティに参加。Infinite Node Foundationが予定する展示会やイベントにも参加資格を得られます。
